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牧禎舎(まきていしゃ) - 藍染体験工房 -

埼玉県行田市。足袋と蔵。昔ながらの藍染め。まちの記憶に寄り添ってつくるモノとじかん。

藍建 その1 

こまめに投稿しようと思いつつ、年末でわたしですら忙しなく、藍液の入れ替え作業・藍建(あいだて)についての投稿がとても遅くなってしまいました。

手元のメモを確認しつつ、思い返せば…

今回はまず2021年11月下旬から少しずつ準備を始めました。
11月中はまずは灰汁取りをしました。

211120_灰汁01

養成講座2期生ののりこさんに灰汁をとるためのポリバケツをお掃除していただきました。
前回取った灰汁がそのままなので、木灰を取り出します。
こちらの灰は先日ブログに投稿しましたが、tete ceramic studioさんに釉薬として使っていただくことになりそうです。
詳細→

211120_灰汁02

ポリバケツに木灰を入れ、熱湯を加えて撹拌!
お菓子を作るときに何本かの箸で混ぜた方がよく混ざるというのりこさん情報で、竹の棒2本でやってみました。^^
たしかに1本より混ざりが良い気がします。

211120_撹拌

今後は二刀流でやろうかな。

よくかき混ぜたら一晩置いて、一番灰汁を取りました。

211121_1番灰汁

同じように2日目も灰汁を取り、2番灰汁にしました。

211121_2番灰汁

pHをアルカリ性用のリトマス試験紙で測ってみるとこんなかんじの色でした。

211122_1番灰汁pH

1番灰汁と

211122_2番灰汁pH

2番灰汁。

211122_灰汁pH

比べるとこんなかんじです。

3番以降はがくっとpHが落ちてましたが、ぬるぬるしてるのでちゃんとアルカリは取れているようです。

ちなみに4番灰汁を取る日はちょんまげ屋の千社札イベントの日だったので、母屋から工房まで熱湯を運ぶのを忍城おもてなし甲冑隊で酒巻靱負さんをされているなぎ先生が手伝ってくださいましたよ!

211127_仕込み01_空の甕

今回藍建をする東の甕を空っぽにします。

211127_富海藍作研究会_蒅

今回使用するのは山口県の富海藍作研究会さんからちょうど一年前に購入した蒅です。
今回初めて購入したのでちょっとドキドキです。
これまで見てきたものの中では茎が多めなのと、色味がやや薄いかんじがあるでしょうか。
こればっかりはやってみなければ分かりません!ドキドキ…

211127_仕込み02

上は蒅を灰汁に浸して半日置いた写真です。

211127_仕込み03

石灰、麩、灰汁を入れて仕込み完了です。

211128_藍建1日目

一晩おいて、こんなかんじです。
まだまだどんなかんじに進むかは分かりませんが、まさかこの後あんなに日にちがかかるとは…!
また、後日つづきを投稿したいと思います。

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●今後の開館日
・12/26〜1/9まで…藍染体験休館
・1/9…ちいさな日曜日開催
・1/16…予約でいっぱいです
・1/23…臨時休館もしくは14時〜開館
・1/30…行田はちまんマルシェ出店、もしかしたら14時〜開館
・2022年1〜3月は休館または水道凍結の可能性があるため藍染体験は午後からとします。

上記以降はお問い合わせください。→makitei@tabigura.net

COVID-19感染拡大予防のため、一度に4〜5名までに限らせていただいております。
新たな体験方法に慣れてきたらもう少し増やせるかもしれません。
来館前に検温して体調確認していただき、風邪ぎみの場合はご来館をご遠慮いただいております。
来館時はマスク着用でお願いいたします。
また発酵の都合により急な臨時休館の可能性もありますことをご容赦くださいませ。
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( 2022/01/10 08:27 ) Category ・牧禎舎の日々 | TB(0) | CM(0)
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